愛する末っ子へ

一姫二太郎とそろったから満足、と思っていたけど

友達が三人目ラッシュでうらやましいなと思ってたら

突然あなたがやってきてくれたね。

ずっと待っていてくれたんだよね？ありがとうね。

あなたは生まれる前まで、みんなで沢山のあだ名をつけたんだよ。

お姉ちゃんの時は、「えもりえ」さんからつけてもらった「ひよこちゃん」

お兄ちゃんの時は、「まるちゃん」

そしてあなたは「ハートちゃん」「ほしくん」他にもあったよね。

上の二人を産んだ時、もう分娩台に上がるのが嫌だって思っていて。

そしたらふっと情報が入ってきた「自宅出産」。

今まで全く知らなかった情報が飛び込んできた。

きっと私のように知らなかった人はたくさんいると思う。

赤ちゃんは今どき産婦人科で産むのが当たり前だったから。

自宅出産しようと思ってからは、色々調べまくって

自宅で産むメリット・デメリット、準備や心構え。。。

わたしは何より、上の子たちがどう過ごすかが一番心配だった。

お産の間、誰がこの子たちを安全に見守ってくれる？

母は仕事もしていたし、二人は見れない。

主人のほうの両親は高齢だし頼れない。

そうなると、自宅で普段通り過ごしている中にお産があればいいなって。

分娩台にも乗らなくていいし！いいことづくめ。

マミータさんにお願いして、自宅出産することにしました。

ハコ音色のまさみさんもお手伝いしてくれることになって

上２人のことは主人やママ友さんなど、たくさんのサポートをしてもらった。

思えば三人目の出産は、本当に沢山の人がかかわってくれたなぁ。

陣痛が始まったのは朝の８時半。

陣痛の合間に洗いもの。家事をやる私。

その日はなぜか上２人も具合が悪くてそれぞれ園を休んでた。

お昼ごろ、生まれる前には帰ってきてねーと主人に連絡すると

なぜか14時ごろ帰ってきた。そして彼は言いました。

「熱があるけん二階で寝とくね。」

ふざけるなーーーーーーーー！！！！！

熱くらいで陣痛中の嫁と幼児二人を放置するなー！！

と思ったけど、痛いし怒れなくて。笑

数日前の娘の運動会でも、熱中症っぽいとか言って一人で帰ったから

臨月のわたしが親子競技出たくらいだし、もうあきらめモードだったし

いいかなって。。。

夜の７時位に母が来てくれて、ご飯を作ってくれた。

助産師さんは８時過ぎに呼んだかな。とにかく優しくて、泣けた。

のこのこ降りてきた主人に冷たく「マスクしてください」って言ったのは笑えた。笑

今まで二人を微弱陣痛で産んできたわたしにとって、本陣痛は初体験。

めっちゃくちゃ痛くて。

もう無理、投げ出したい、意識を失いたいって何度も思った。

みんなこんなに頑張って出産してるんだと思うと、

世の中のすべての母親を尊敬したよね、改めて。。。

いよいよ出てくるとき、わたしは頭を地につけて土下座してました。

その体制が一番楽だったんです。

分娩台で重力に逆らって踏ん張ってた時より、イメージは楽だった。

断然いたかったけど・・・

羊膜に包まれたままの頭をキャッチして、破水。

予想を上回る羊水の量に、助産師さんたちおろおろ。

3200ｇ、前の子より1キロも少なかったのに、一番痛かった。

生まれたとき、上の子たちはテレビ見てました。笑

言葉が全然でてなかったお兄ちゃんがね、あなたを見て

「あか、かーいー」

赤ちゃん、かわいいって

初めて二語しゃべったんだよ。

あなたが、お兄ちゃんに言葉を引き出させたんだよ。すごいね。

色々勉強していたから、へその緒は脈動が止まるまでずっとつなげたままにした。

胎脂を洗い落としたくなかったから、それも最低限拭くだけ。

へその緒はね、死んだおばあちゃんが切ってくれたんだよ。

とてもとても可愛いきれいな赤ちゃんで、また主人にそっくりだった。

自宅出産だから、産んだその瞬間からずっとひと時も離れず一緒なんだけど

さすがに初日は赤ちゃんのお世話はできず。

夜のお世話は母が急遽してくれたんだよ。

仕事からくたくたで帰ってきたのに、夜通し新生児を見てくれた。

あの日のこと、忘れたくないな。

今まで、お姉ちゃんやお兄ちゃんの時は

生まれても全然会いに来てくれなくて、正直不満に思ってた。

でもさすがに三人目は手が回らないだろうからって

職場にも事前に話してくれてたみたいで。サポートしてくれた。

あんなに濃い思い出、なかなかないよね。

お母さん、本当にありがとう。

今のあなたはとっても凶暴で。笑

わたしのおでこは仮面ライダーの変身グッズで殴られてたんこぶ、

こめかみはルービックキューブを投げられてへこんでいるよ。

毎日お兄ちゃんが泣かされているよ。

いっぱい兄弟げんかして、いっぱい笑って、泣くといいよ。

きょうだいにしか、そんなことできないからね。

もっと、わたしもいっぱい兄弟と殴り合ったり本気で喧嘩すればよかった。

言いたいこと、包み隠さず沢山正直に言ってくればよかった。

本当の意味で、信頼して助け合える兄弟に、あなたたちはなってくれたらいいな。

あなたの名前には、沢山の人をまとめて助けられるっていう意味を込めているよ。

三人に共通するのは、はじまりの母音が同じことと、漢字が簡単なことと、

読み間違えられないこと。

今わたしは、あなた達三人のお母さんになれて、とっても幸せです。

心から、そう思えるよ。

ついつい日々忙しくて、一人一人にしっかり向き合う時間が取れていないのが

悔しい時もある。時間が足りない。

お姉ちゃんはもうすでにわかってくれてるね。

お母さんが、何をしているのか。どんな目標があるのか。

何のためにこんな活動をしているのか。

お兄ちゃんとあなたが分かるときがくるかはわからないから

その時のためにブログを続けるね。

あなたのお母さんはこんな人だよ。